また感謝の時

誕生日と言うめでたい日が過ぎて3日後の19日。明日。
誰もそんな日なんて覚えていないだろうけど、私には傷と
して刻まれてしまった。1年前の8月19日。掲示板に
誹謗中傷を書き込んだとして会社で事情聴取を受けた日だ。
 
あの日、信じていた会社に見放された気がした。
しかし「犯人と疑ったわけじゃない。ネットに詳しいから
意見を聞きたかった」と言った上司の言葉を一旦は信じた。
だがそれはすぐに嘘だと分かった。友達からの言葉。
「あいつらが犯人だろうと言っていたよ」と…。
信じていた者に裏切られた。上司はなぜ嘘をついたんだろう。
疑っているならそう言えばいいのに!嘘をつかれてもっと
傷ついた私。人間不信だ。
 
人を傷つける嘘は嫌いだ。父がそうだった…。
 
さらに私に教えてくれた友達にだけ言っていたと思いたかった。
書き込まれた子とその友達は仲が良かったから特別に聞いて
いたと思いたかった。が、その期待もすぐに崩れた。
他の人にも言っていた。一体どれだけの人に私の名前を
犯人として言ったのだろうか?

冤罪ってこんな感じなんだろうね。
理不尽な理由や推測で周りを固めて犯人にしたてあげ、
解決にしたい。終わりにしたい。
誰か分からないのは恐い。恐いから早く犯人を決めたい。
 
あまりに酷く落ち込む私を見て謝罪してくれた人もいた。
でも「犯人とは思ってないんじゃないかな」と言った言葉は
私を励ますための嘘だったのか、それとも私が何も知らないと
でも思っての嘘か、本当に犯人扱いされていることを知らな
かったのか。もう確かめるのも恐い。
 
この件に触れずに飲みに連れ出してくれる人もいた。
 
支えてくれようとする人もいたおかげで1年間耐えられた。
感謝しなくてはいけない。本当にありがとうございます。
 
さらに飲みたい気分の時に私から飲みに誘ったこともあった。
みんな快く付き合ってくれた。別の話題で盛り上がって
楽しい時間を過ごさせてくれた。
 
男の上司の間接的な励ましは心地良い。女ってその核心を
ついた話をして励まそうとするから時に傷口をつつかれて痛い。
 
ツライことがあるから楽しいことがより楽しく感じられる。
できればツライことなんてない方が良い。
 
でもこんなにも感謝の気持ちを持てるように育ててくれる
人生の先輩・仲間に囲まれ、人間不信も和らいだ。
優しい気持ちもまた持てるようになった。
支えてくれた方々、ありがとう。