最終出勤日

最後の挨拶回り。やっぱり涙が出てしまったよ。
かわいがってくれていた課長には「車で追いかけて来い」って
言われていたけど、現実的には無理な話で電話で挨拶。
あらたまって挨拶したら照れくさそうに「どういたしまして」
だって。そしていつもの様にエロトーク。来ないだろうけど
一応夜の飲みに誘う。
 
その直後。18時。定時になるとみんなが私の周りに集まって
来て、花をくれるんだよ。そりゃ泣くよ。「日曜日でみんな
現場だけど今いる人だけででも記念写真を撮ろう」って言って
私を囲んでくれた。今まで「辞めていく人には冷たい」と感じて
いた私だけど、みんな温かいじゃん!後から聞いた話では
私だけでなく集まった人の中にも目をウルウルさせていた人が
いるって(TT)何だよ、そんなん聞いたらまた泣いちゃうよ。
 
「朝礼で退職の挨拶して今までで一番拍手が大きかった」とか
「こんなに円満退職って久々に見たかも」って言われた。
私は正社員ではなかったから、今回の自分の退職挨拶以外は
朝礼は議事録で読むだけ。拍手があったとかなかったとかは
議事録に書かれていないし、送別会は誘われなかっただけかも?
私以前に辞めた人はどんな辞め方をしたんだ???
 
私も自分に自信をなくしていたから厄介払い的にサヨナラに
なる覚悟していたんだけど…。私、みんなに愛されていた
みたいで…本当に幸せです。
 
そして尊敬していた現トップとも個人的にも挨拶。
「がんばれよ」って…。「また近況報告でも…飲み行こうぜ」
って…。「サヨナラ」じゃない「また」の言葉がマジ嬉しい。
あなたは私にとってカッコイイ人生の先輩です。
 
さらに電話で挨拶した課長が結局飲みの席に顔を出してくれた。
強引に誘ったんだけどね。「お金がない」だの「朝が早い」だの
言っていたけど飲み屋からメールしたら「お金を下ろせなかった」
って返事で、つまりは来てくれようと言う気になっていたワケ
でしょ。その気持ちが嬉しいし、お金を払ってもらう為に一緒に
飲みたいワケじゃない。そもそも「飲みたい」ワケでもない。
課長と話す場は飲みしかないから…。「おごる」と言って説得。
「最終日に上司におごったって思い出だな!」って言われた(笑)
 
お酒が進んでから「お前は寂しいって言うけど俺だって寂しい。
分かるか?」って言われた。私の相談から逃げていると感じ、
退職を決めてからも挨拶から逃げていると感じて、どう思って
いるか分からなかったけど、ようやく気持ちを話してくれた。
周りからは「課長は寂しいんだよ」とは言われていたけど
避けられている私からしたら辛かった。本心が分からないと
今日の飲みに誘うのだって勇気いたんだよ。
  
「俺は経営メンバーだよ。なぜ俺に相談しなかった?」とも
責められたけど、私は2ヶ月間も「時間を作って」と言い続け
そして無視され続けたんだ。でも相談に乗ってくれなかったこと
について私は何も思わない。課長の答えがそれだったワケだから。
「自分で解決しな」なりの返事は欲しかったかな。無視によって
今後この会社で何かあった時に頼れる人がもういないと感じた。
課長との関係が気まずいと会社にいづらく感じた。辛かったよ。
でも本心が分かった今は「やっぱり課長らしいな」って思うし
「人」として支持できる。
 
父がいない私にとって課長は怒ってもくれる大人で、存在は
とても大きい。
 
夜に「俺は何も変わらないよ」とメールをくれた。何よりも
嬉しい言葉だった。辞めても何かあったら頼っちゃいますよ!
 
この会社で現トップと課長、そしてみんなに出会えて良かった。
みんな辞めて行く私に「頑張れ」って応援してくれて、
こんなに想われて退職できるなんて…本当に私は幸せ者です。
会社は違くなるけど人として…絶対にサヨナラはしません!