フリーター家を買う

フリーター家を買う。
このドラマを涙を流しながら観ています。
二宮くん演じる主人公の誠治と自分がダブってしまうから。
 
私は短大を卒業し、就職。わずか3か月で退職しました。
はい、ドラマと同じです。
おおまかな「甘い考え方」なんかもドラマと一緒でした。
でもそれだけでは涙は出ません。
その後、わが家は父が原因で家庭が崩壊しました。
父の不倫です。そして母はうつ病の診断を受けました。
 
ドラマでも最初から父が浮いた存在という感じですね。
近所のいじめなんかもあるようですが、理解しようと
しない父のせいで、家庭崩壊が進んでいく。
そして母はうつ病の診断を受ける。
 
はい、うちと同じです。
 
そして実家を出ている兄。ドラマでは姉。
同居するフリーターの私。ドラマではフリーター誠治。
母は同居する子供に依存して行く。
ドラマでは「薬を飲んだか分からない」って毎回聞く
ことで、その依存を強く印象づけてきます。
わが家も薬の管理はしていました。昼休み、帰り際に
母へ電話して「薬飲んだ?」と毎日確認していました。
 
極力残業せずに家に帰り、母の傍にいる。
自殺しないように。
 
それでも目を離すと、ふらふら出て行ってしまい
行方不明状態。心配して、最悪の事態が頭をよぎって
泣きながら探し回ったこともあります。
ドラマでも母親の姿が見えないと誠治が心配して
探し回っていましたね。同じことを私もしていました。
 
誠治が「もう邪魔をしないでくれ!」とつい言って
しまいましたが、その気持ちもよぉく分かります!
就職の面接に行くものの、やはり心配で帰った誠治。
分かる!分かる!私もよくそうやって帰っていました。
身内にうつ病患者がいる生活ってこんなんです、ホントに。
 
イラッとして突き放すようなことを言ってしまっても
やっぱり心配で母のもとに駆けつける。こんなことが
何度あっただろうか。。。
 
病の種類が周りに「母がうつ病で・・・」と言いづらい。
うつ病患者本人だけでなく、周りがどんなに大変か
分かってもらえない。
そして爆発する。
泣きながら「うちの母はうつ病でさ、俺を頼っている
んだよ」と言った誠治。
頼られているのが分かるからこそのつらさもある。
わーかーるーっ!
私も母に頼られていた。ドラマ以上にね。
 
家を買うどうこうではなく、「うつ病の母とその子供」の
ストーリーに涙なくして観られません。
 
で、ドラマではフリーターが家を買うの?
私はフリーターの時に家を買うという考えはなかった。
不動産で働いていたから家購入は身近な話だったけど、
その分、買う大変さも見ていたからかな。
さらにドラマと違って兄が独身だったこともあり、
就職していた兄がわが家は家を買いました。
うつ病になった母の病気回復の為に、家を買いました。
家を買った理由はこれまたドラマと同じです。
 
フリーター家を買う。今後も見守りたいと思います。